パレスチナ自治区ガザでの戦闘の停止と人質解放へ向けた交渉が15日、仲介するカタールの首都ドーハで再開した。ロイター通信が伝えた。ガザでの人道状況の悪化に歯止めがかからないなか、イスラエルとイスラム組織ハマス双方の要求の溝をどこまで埋められるかが焦点になる。
イスラエルの首相府は14日、停戦・人質解放交渉のため、代表団を派遣することを承認した、と発表した。地元メディアによると、対外諜報(ちょうほう)機関モサドのバルネア長官、国内諜報機関シンベトのバー長官らが入る。仲介するカタールやエジプト、米国に対してイスラエル側の要求を伝えるとみられる。ロイター通信によると、米国は中央情報局(CIA)のバーンズ長官が参加する。
ロイター通信は14日、交渉関係者の話として、ハマス側は「イスラエル側がこれまでの交渉の結果から逸脱して新たな要求をしている」として交渉には参加しないとの見通しを報じた。ただし、イスラエル側が「真剣な回答」を示せば、仲介国を通じて話し合う、ともしているという。
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ただ、交渉の見通しは不透明…